初心者でもできるイラストレーター講座 チラシのデザインラフを作る
こんにちは、InomaCreateのkoheiです。
みなさんデザイン制作するときラフって作ってますか?
デザインって正解がないので、色んなパターンでデザインしてみて、一番目的にあったデザインを選択していくのが良いと思います。
今回はイラストレーターを使ってコーヒーショップのチラシのラフを色々作ってみたいと思います。
解説動画
動画解説もあります。記事と合わせてどうぞ!
今回のテーマ
今回は、コーヒーショップのオープンチラシというテーマで作ってみます。
具体的には、以下の情報をチラシに配置していきます。
・コーヒーショップ名:COFFEE PREMIUM
・キャッチコピー:「あなたにぴったりのコーヒーに出会える」
・宣伝文:「酸味・風味・コク・香り コーヒーには様々な個性が存在します
プレミアムコーヒーでは、100種類以上の個性を持つコーヒーを用意、
あなたにぴったりのコーヒーと上質なひとときをご堪能ください」
・オープンの文字「NEW OPEN」
・オープン日:2021.7.1 THU
・開店、閉店時間:OPEN:11:00/CLOSE:22:00
・地図、住所
・URL:https://www.coffe-premium.com (仮のURL)
・素材:コーヒーの写真、ショップロゴ
以下に素材をダウンロードできますので、ダウンロードして一緒にやってみてください。
コーヒーショップチラシ素材
1 file(s) 876.48 KB情報整理
まずは、チラシに記載する情報を整理しておきます。
ざっくり、チラシのここにはこの情報を配置するみたいな簡単なイメージを裏紙か何かに書いてみるといいでしょう。
それでは、早速ラフを作っていきます。実際に色々要素を配置してみないとイメージが湧いてこないと思いますので、イラストレーターのアートボード上に色々と要素を配置しながら、試行錯誤してみましょう。
イラレでラフを作る
イラストレーターを起動して、A4のアートボードを作成しましょう。
まずはその上に、要素をざっくり配置していきます。
今回、デザイン要素の重要なパーツである写真素材の配置方法にフォーカスを当てて、3パターンのラフを作ってみたいと思います。
・パターン①:上部に写真配置
・パターン②:写真を切り抜いて配置
・パターン③:写真を全面に配置
ラフ パターン①
まずは、チラシの上部前面に写真を配置するパターンから作っていきます。
A4アートボード上に、素材の写真を配置します。
ファイル→配置を選択し、ダウンロード素材のcoffee-image.jpgを選択しましょう。
大きすぎるので適度に縮小して、クリッピングマスクで切り取ります。
切り抜きたい大きさの長方形ツールを写真の上へ配置し、写真と長方形を選択した状態で、command(ctrl)+7キーを押しましょう。
コーヒーカップの位置は、空間的な広がりをもたせるのと、文字を配置しやすくするため、あまり中央になりすぎないように少しずらしたほうがいいと思います。
ダイレクト選択ツールで、クリッピングマスク内の写真位置だけを変更することができますので、調整しましょう。
文字ツールで、宣伝の文字、ロゴ等を配置していきます。
※ロゴは、ダウンロード素材に入っています。
以下に、設定した文字フォント、大きさ等を記載しています。参考にして配置してみてください。
「NEW OPEN!!」
Baskerville/Regular
42pt 文字色:白
「2021.7.1 THU」
Baskerville/Regular
26pt 文字色:白
「あなたにぴったりのコーヒーに出会える」
ヒラギノ明朝ProN/W6
24pt 文字色:黒
「酸味・風味・コク・香り
コーヒーには様々な個性が存在します
コーヒープレミアムでは、100種類以上の個性を持つコーヒーを用意
あなたにぴったりのコーヒーと上質なひとときをご堪能ください」
ヒラギノ明朝ProN/W3
12pt 文字色:黒
ショップ名:「COFFEE PREMIUM」
「COFFEE」・・・
Baskerville/Bold
43pt 文字色:C:50%,M:70%,Y:80%,K:70%
「PREMIUM」・・・
Baskerville/Bold
28pt 文字色:C:50%,M:70%,Y:80%,K:70%
「OPEN:11:00/CLOSE:22:00」
Baskerville/Bold
20pt 文字色:C:50%,M:70%,Y:80%,K:70%
「https://www.coffee-premium.com」
ヒラギノ明朝ProN/W6
18pt 文字色:黒
とりあえず、ラフなのでざっくりで構いません。
後、配置位置やフォント、サイズなどもチラシの目的、イメージにあうように試行錯誤してみましょう。
とりあえず、ラフとしては、こんな感じです。
ラフ パターン②
続いて、画像を切り抜いたパターンでラフを作ってみたいと思います。
先程作ったラフの横にA4のアートボードを新規に作りましょう。
正確に画像を切り抜きたい場合は、Photoshopを使うのが良いと思いますが、今回はラフなので、イラレでざっくり気に抜きます。
写真素材を配置した後、ペンツールでコーヒーカップをパスでなぞっていきます。
コーヒーカップをなぞったパスと元の画像を選択した状態で、
command(ctrl)を押しながら、7キーを押して、クリッピングマスクします。
切り抜いたコーヒーカップの画像にドロップシャドウを付けて少し立体感を出したいと思います。
画像を切り抜いたことで、全体的に白が多くなってきたので、下半分は茶色の背景にしてみようと思います。
塗りが茶色の長方形を作成し、配置しましょう。
きっちりとした直線は切り抜いた画像のイメージには合わないので、パスの変形→ラフを選択し、少し長方形を変形させましょう。
文字やロゴ等の各デザイン要素を配置していきましょう。
以下に、設定した文字フォント、大きさ等を記載しています。参考にして配置してみてください。
「NEW OPEN!!」
NEW・・・
Baskerville/Bold
50pt 文字色 C:50%,M:70%,Y:80%,K:70%
※角を丸くするで加工
OPEN・・・
Baskerville/Bold
94pt 文字色 C:50%,M:70%,Y:80%,K:70%
※角を丸くするで加工
「2021.7.1 THU」
Baskerville/SemiBold
35pt 文字色 C:50%,M:70%,Y:80%,K:70%
※NEW OPENは、角を丸くするで加工しています
「あなたにぴったりのコーヒーに出会える」
筑紫A丸ゴシック/Bold
25pt 文字色 C:50%,M:70%,Y:80%,K:70%
※パス上文字ツール使用
「酸味・風味・コク・香り
コーヒーには様々な個性が存在します
コーヒープレミアムでは、100種類以上の個性を持つコーヒーを用意
あなたにぴったりのコーヒーと上質なひとときをご堪能ください」
小塚ゴシック Pr6N/R
12pt 文字色:白
ショップ名:「COFFEE PREMIUM」
「COFFEE」・・・
Baskerville/Bold
43pt 文字色:白
「PREMIUM」・・・
Baskerville/Bold
28pt 文字色:白
「OPEN:11:00/CLOSE:22:00」
Baskerville/Bold
20pt 文字色:白
「https://www.coffee-premium.com」
Futura/Medium
18pt 文字色:白
少し遊びごころを入れたいと思ったので、コーヒーカップの周辺に以下のような手書きイラストを配置しました。
ブラシツールで、木炭画を選び、ざっくり記載します。
背面は、白よりも薄い茶色のほうがしっくりきたので、背面を薄い茶色にしました。
2つ目のラフは画像を切り抜き、それにあった要素を配置することで遊びごころのあるデザインになりました。
ラフ パターン③
最後は、写真を全面に配置したパターンです。
写真を配置した後、A4サイズでクリッピングマスクをして全面に配置します。
パターン①と同様にコーヒーカップの位置を調整しましょう。
文字やロゴ等の各デザイン要素を配置していきましょう。
以下に、設定した文字フォント、大きさ等を記載しています。参考にして配置してみてください。
「NEW OPEN!!」
Times New Roman/Italic
64pt 文字色:白
「2021.7.1 THU」
Times New Roman/Italic
29pt 文字色:白
「あなたにぴったりのコーヒーに出会える」
ヒラギノ明朝ProN/W6
24pt 文字色:黒
「酸味・風味・コク・香り
コーヒーには様々な個性が存在します
コーヒープレミアムでは、100種類以上の個性を持つコーヒーを用意
あなたにぴったりのコーヒーと上質なひとときをご堪能ください」
ヒラギノ明朝ProN/W3
12pt 文字色:黒
ショップ名:「COFFEE PREMIUM」
「COFFEE」・・・
Baskerville/Bold
43pt 文字色:C:50%,M:70%,Y:80%,K:70%
「PREMIUM」・・・
Baskerville/Bold
28pt 文字色:C:50%,M:70%,Y:80%,K:70%
「OPEN:11:00/CLOSE:22:00」
Baskerville/Bold
18pt 文字色:C:50%,M:70%,Y:80%,K:70%
「https://www.coffee-premium.com」
ヒラギノ明朝ProN/W6
11pt 文字色:白
最後のラフが完成しました。
3つのデザインを比較
これら3つのラフを比較してみましょう。
最初のラフは、
2つ目は、
3つ目は、
ただし、写真を全面に配置すると、文字が見にくくなるので、文字が多いチラシなどはあまり向いていないかもしれません。
こちらを採用する場合は、元の画像を加工するか、画像と文字の間に半透明の要素を配置するなどして、文字を見やすくする工夫が必要だと思います。
デザインに正解はありませんが、こうやって色んなパターンを作ってみて、一番店のコンセプトやターゲット層に一致するようなデザインを選択していくと良いでしょう。
最後に
今回は、イラストレーターでコーヒーショップのチラシのラフを作ってみました。
このラフで方向性が決まったら、あとは、正式に本番用のチラシを細かく作っていけば良いと思います。
※あくまでラフは、方向性を決めるためのものなので、細かいことにこだわらず、色々なパターンを試して、目的に合ったデザインに近づくようにしていきましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
それでは!!
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