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【図解】ビジョナリー・カンパニー

こんにちは、koheiです。

今回の記事は、「ビジョナリー・カンパニー」という本を読んだので、自分なりに理解したことを図解していきたいと思います。
この本、ビジネス書の名著と言われるだけあって、とても学ぶべきことが多い本でした。

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1:ビジョナリー・カンパニーとは?

そもそも、「ビジョナリー・カンパニーって何なの?」ということなんですが、
ビジョナリー・カンパニーは、

・ビジョンを持っている会社
・未来志向の企業
・先進的な企業
・同業他社から尊敬される、インパクトを与える企業
・経営者が変わっても永続的に繁栄し続ける企業

などと定義されます。ここで、一番重要なポイントは、経営者が変わっても永続的に繁栄し続ける企業であるという点です。

例えば、すごいカリスマ性を持った経営者がいて、革新的なアイデアで世の中にイノベーションを起こしたとします。
でもその経営者は、目先の利益を第一に考えて、会社のビジョンを組織に伝えなかったり、後継者育成を疎かにしたりした場合、どうなるでしょう?
そのカリスマ経営者が引退した後、ビジョンが受け継がれず、組織として継続的に繁栄することは難しくなるのではないでしょうか?

なので、カリスマ性やすばらしいアイデアよりも、その企業(組織)そのものを究極の作品として、未来に向かって企業が継続するように組織を作り上げることが経営者としての重要な役割なのです。

2:守るべきこと、進歩させること

では、どうやってそういった組織を作り上げていくのか?

ここで重要なポイントが、企業としての「守るべきこと(変えてはいけないこと)、進歩させること(変えていくこと)」をしっかりと把握することです。

では、守るべきものとは何でしょう?
それは企業の基本理念(ビジョン)です。
何のためにその企業が存在するのか?企業の目的は何か?基本理念とはその企業の内面から湧き出てくるものであり。どこかの企業のマネごとではだめなんです。
その基本理念を継続していくような組織や仕組みを考えることが重要になってきます。

そして、この基本理念を守りつつ、会社の戦略や事業内容、経営手法、アイデアなどを常に進歩させていくこと。つまり、基本理念は維持しつつ、常に時代の変化や先を読み、進歩を促していく組織を構築することが大切なのです。

では、具体的にどういう方法があるのか?見ていきましょう。

3:「基本理念を維持し、進歩を促す」方法論


まず、進歩を促す方法論としては、以下があります。

・社運をかけた大胆な目標
・大量のアイデアを実験する仕組み
・不安感を生み出す仕組みづくり

基本理念を維持していく方法論としては、

・基本理念の浸透させる仕組み作り
・経営幹部育成、後継者育成計画と実行

です。

では、ひとつずつ見ていきましょう。

■社運をかけた大胆な目標(BHAG)

BHAGは、バーグと読みます。これは、従業員がワクワクする、一体感を生むような明確な目標です。
例えば、これまで軍用機を生産していたボーイングが民間機市場で大手になるという
これまでの方針から大胆に変えるような、それ自体が興奮を呼び起こすような目標でなければなりません。

■大量のアイデアを実験する仕組み(大量のものをためしてうまく行ったものを残す)

企業として進歩するには、雑な言い方ですが、とにかく何でもやってみて、手直しして、試してみることです。
要は経営者として、社員のアイデアを引き出し、色々なことを試せるような環境を作ってあげること。そういった組織としての仕組みづくりが大切なのです。
例えば、ある企業では、就業時間の何時間かは、あえてアイデアの実験時間に当てることを許可するなど、アイデアを実験する仕組みを導入している企業もあるようです。

■不安感を生み出す仕組みづくり(決して満足しない)

本書では、現状に満足せずに常に改善を促す強力な仕組みが重要だと書かれています。
これは組織として、「満足感」ではなく、「不安感」を生み出す仕組みが必要だということです。
例えば、ある企業では、あえて成熟した製品から撤退したり、自社内で激しい競争をさせたりと、あえて不安感を生み出すような仕組み、戦略をとっているのです。

■基本理念の浸透させる仕組み作り(カルトのような文化)

ビジョナリー・カンパニーの共通点として、カルトのような文化が存在すると書かれています。
カルトというと、少しネガティブなイメージを持ちますが、要は、基本理念の教化に熱心であり、その理念に合う人、合わない人がはっきり分かれる傾向があるようです。
ただし、規則でガチガチに社員を縛り付けるのではなく、基本理念をしっかりと浸透させ、同時に社員一人ひとりに起業家のようなやる気と創意工夫、自主性を促すような仕組み作りが大切だと言えます。

■経営幹部育成、後継者育成計画と実行(生え抜きの経営陣)

ビジョナリー・カンパニーの特徴として、経営陣は、生え抜きの社員が多い傾向があるようです。
要は、経営幹部の育成、後継者の育成計画がしっかりと確立され、時間をかけて後継者を育成し、結果として、社内に有力な後継者候補が誕生しているということです。
この「育成計画」⇛「育成」⇛「有力な後継者候補の誕生」というサイクルをしっかりと回すことで、経営者が引退した後も基本理念が継続し、常に進歩する組織が生まれてくるのです。

これらの方法論は、あくまで本書で紹介された一例にすぎません。今の時代に合った新たな方法論もあると思います。自分の企業にあった新しい方法を見つけ出していくことが大切です。

まとめ

最後にまとめます。

ビジョナリー・カンパニーは、経営者が変わっても永続的に繁栄し続ける企業。
ビジョナリー・カンパニーを作り上げるための経営者としての役割は、
「基本理念を維持し、進歩を促す」仕組み(組織)を構築すること。
「基本理念を維持し、進歩を促す」具体的な方法論

○進歩を促す方法論:
・社運をかけた大胆な目標
・大量のアイデアを実験する仕組み
・不安感を生み出す仕組みづくり

○基本理念を維持していく方法論:
・基本理念の浸透させる仕組み作り
・経営幹部育成、後継者育成計画と実行

以上、ビジョナリー・カンパニーをまとめてみました。
起業を志している方、絶対一読したほうがいいです。私も読んでいて学ぶことが多く興奮して一気に読み切りました!

それでは!!

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