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【GIMP】GIMPでチラシを作る方法

こんにちは、InomaCreateです。
以前、イラストレーターでチラシ作成を解説しましたが、「GIMPでもチラシ作れませんか?」という質問を頂いたので、GIMPで同じようなチラシを作ってみましたので解説したいと思います。
↓イラレでのチラシ作成解説記事
初心者でもできるイラストレーター使い方講座 チラシを作ってみよう

作成するのは、イラレで作成したものと同じイタリアンレストランのチラシを作ります。
※使用しているGIMPのバージョンは、2.10です。

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素材のダウンロード

以下からチラシ作成に使う素材をダウンロードできます。
ダウンロードしてチャレンジしてみてください。

動画解説

動画解説もあります。記事と合わせてどうぞ!

1.ガイド、トンボを作る

まずは、ガイドとトンボを作りましょう。
GIMPを起動して
ファイル→新しい画像を選択します。

テンプレートは、B4(300ppi)を選択します。詳細設定は、以下のように設定します。
色空間は、残念ながらCMYKは選択できません。仕方ないので、RGBカラーにします。
※一般的にCMYKは印刷物の色空間、RGBはモニタ表示などの色空間です。RGB空間よりも印刷のCMYK色空間のほうが狭いので、実際にモニタに見えている色とは違う色で印刷されてくる可能性がありますのでご注意ください。

今回A4チラシを作るので、まずはガイド線とトンボをつけましょう。
[ツールボックス]で短径選択を選択し、キャンバス上に適当に四角を作ります。

その後、短径選択のサイズを210.0mm 297.0mmにしましょう。これで、A4サイズの選択範囲ができます。

これをキャンバスの中央に配置します。
このあたりが少し面倒ですが、一旦、新しいレイヤーを作ります。

色を黒に塗りつぶします。

その後、レイヤーメニューの「選択範囲で切り抜き」を選択して、切り抜きます。

ツールメニューの「変形ツール」→「整列」を選択します。

基準を画像にして、塗りつぶしたA4の四角を選択し、中央揃えを選択します。
これで、キャンバスの中央に配置されます。

レイヤーを選択した状態で、optionキー(altキー)を押しながらレイヤー部分をダブルクリックします。これで、選択範囲が中央の四角だけになります。

あとは、この選択範囲が有効になっている状態で、追加したレイヤーを消します。
これで、中央にA4の選択範囲ができました。(すごく面倒ですね。。イラレだったら一発でできるのですが。。)

次に、画像メニューからガイド→選択範囲から新規ガイドを選択します。
これで、A4仕上がりサイズのガイドが完成です。

次に塗り足し部分のガイドを作りましょう。216mm,303mmの四角形を中央に配置して、同じようにガイドにすればOKです。(やり方は先程と同じですので省略します。)
これで塗り足し部分のガイドができました。

さて、次にトンボを作っておきましょう。(今回はとりあえず、コーナートンボだけ作ります)
表示メニューから「ガイドにスナップ」にチェックがついているのを確認してください。

パスツールを選択し、ガイド線に沿って、トンボ線を記載します。


パスツールの「パスの境界線を描画」を選択し、パス上に1pxの線を描画します。


同じように各トンボをパスで作って、描画していきます。

一旦ガイドを非表示にしてみましょう。

以下のように、トンボを作ることができました。

最後にレイヤーの名称をガイドに変更しておきましょう。

ようやく下準備の完成です。次から早速チラシ作っていきましょう。

2.背景を作る

続いて、チラシの背景を作っていきます。

まず、新しいレイヤーを追加し、名称を「背景」にしましょう。


短径選択を選択し、サイズを9mm 303mmに設定します。
そして、移動ツールでガイドの左端に配置しましょう。

次に、塗の色をR:0.0/G:49.8/B:0.0に設定して、選択範囲を塗りつぶします。

次に、画像→ガイド→選択範囲から新規ガイドを選択し、先程塗りつぶした範囲をガイドにしておきます。

移動ツールを選択し、選択範囲を右にスライドさせて、緑の四角の横に配置します。
緑の四角がガイドになっているので、綺麗に配置できると思います。
※配置できない場合は、表示メニューのガイドにスナップにチェックが入っているか確認しましょう。

描画色をR:100/G:100/B:100に設定して、白で塗りつぶします。


先程と同様の手順で、選択範囲をガイドにして、選択範囲を右に移動させます。
描画色をR:89.4/G:25.5/B:25.5に設定して、塗りつぶします。

これを順次繰り返して、以下のようにイタリア国旗のような背景模様を作りましょう。

最後の四角は、塗り足しまでしっかり色をつけれるように、手動で枠を作りました。

次に、短径選択で四角を作り、サイズを204mm/291mmにします。
短径選択ボックスの角を丸めるにチェックを入れます。
半径を50.0にします。

こちらをキャンバスの中央に配置したいので、一旦新規レイヤーを作ります。

色を一旦黒に塗りつぶします

レイヤーメニューの選択範囲で切り抜きを選択します。
ツールメニューの「変形ツール」→「整列」を選択します。

基準を画像にして、塗りつぶしたA4の四角を選択し、中央揃えを選択します。
これで、キャンバスの中央に配置されます。
レイヤーを選択した状態で、optionキー(altキー)を押しながらレイヤー部分をダブルクリックします。これで、選択範囲が中央の四角だけになります。

追加していたレイヤーを削除します。

これで、中央に角丸四角形が選択された状態になります。
色を白で塗りつぶします。

これで背景が完成しました。
※ガイドがごちゃごちゃしていますが、ガイドを非表示にするとこんな感じです。

3.写真画像を配置

次にチラシのメインイメージとなる写真画像を配置します。

ファイルのレイヤーとして開くを選択し、イメージ写真.jpgを選択します。

拡大縮小ツールで、画像を拡大していきます。
※このとき、commandキーを押しながら、拡大しないと縦横比が変わってしまうので、注意しましょう。

次に写真の上に文字を配置するため、配置した写真にマスクをかけていきます。

追加した写真のレイヤーを右クリックして、レイヤーマスクの追加をクリックします。

完全透明(黒)を選択し、追加ボタンを押します。

これで黒いレイヤーマスクが追加され、写真が一旦隠れました。

描画色を白、背景色を黒に設定し、グラデーションを選択します。
グラデーションは、描画色から背景色にし、画像の中央付近から、右側へ線を引き、グラデーションをかけます。
写真が徐々に薄くなるように調整してみましょう。

これで写真画像が配置できました。

4.文字を配置する

次にチラシの文字を配置していきましょう。

まずは、レストランのロゴを配置します。
ファイル→レイヤーとして開くを選び、店ロゴ.pngを開きます。

移動ツールで、中央上部に配置します。

次に、日付、タイトルを配置していきます。
テキストを選択して、”6.10″と入力します。
フォントは、「Times New Roman」
サイズは、「327px」
色は、黒にします。
※フォントはPC環境によって無い場合がありますので、その場合は、自分の好みのフォントに指定してください。


移動ツールでロゴの左下あたりに配置します。

次にテキストを選択して、”[TUE]”と入力します。
フォントは、「Times New Roman」
サイズは、「130px」
色は、黒にします。
移動ツールで日付の下あたりに配置します。

次にテキストを選択して、”OPEN”と入力します。
フォントは、「Bodoni 72 Oldstyle Bold」
サイズは、「576px」
色は、R:88.2/G:20.0/B:20.0
移動ツールで日付の横あたりに配置します。

次にテキストで”本場イタリアで大人気の本格イタリア料理店がついに日本上陸
当店自慢のテラスで極上のイタリア料理とお酒をお楽しみください!”
と入力します。
フォントは、「.Apple SD Gothic NeoI」
サイズは、「80px」
文字の並びを中央揃えにします。
移動ツールで写真の上部に配置します。

次にテキストで”本場の味が堪能できる”と入力します。
フォントは、「.Apple SD Gothic NeoI Heavy」
サイズは、「120px」
色は、R:88.2/G:20.0/B:20.0
にします。

縦書きにするので、文字を選択した状態で右クリックして、Vertical,left to rightを選択しましょう。

移動ツールで、写真の右端付近に配置したら、文字のバランスを整えましょう。
私は、”の”と”が”のサイズを100pxに変更し、各文字間隔を調整しました。
※以下でベースラインとカーニングを変更できます。

さて、このキャッチフレーズを少し加工してみましょう。
フィルタ→ノイズ→拡散を選択し、
Horizontal:5
Vertical:5
に設定し、OKをクリックします。


これで少し文字を加工できました。

次にオープン記念宣伝コピーを配置します。

短径選択を選択し、135mm/18mmの長方形の選択範囲を作成します。

新規レイヤー(宣伝コピー)を追加して、
色は、R:88.2/G:20.0/B:20.0で枠内を塗りつぶします。

選択→選択範囲の縮小を選び、縮小量を2mmにします。

描画色を白に設定し、編集→選択範囲の境界線を描画をクリックします。

線の幅を4px、線の種類を点にして、ストロークを押します。

選択→選択範囲を解除
します。

続いて、テキストで、”オープン記念!!ドリンク無料サービス”
と入力します。
フォントは、「TImes New Roman,」
サイズは、「90px」
色は、白
太字にします。
移動ツールで赤いテキスチャの上に配置します。

追加した文字のレイヤーを右クリックし、下の宣伝コピーレイヤーと統合します。

移動ツールで宣伝コピーレイヤーを写真の下部にくるように配置します。


回転ツールを選択し、少し回転させて動きをだします。

最後にアクセス情報をチラシの下に配置していきます。
先程と同じようにまずロゴを配置します。

ファイル→レイヤーとして開くを選択し、店ロゴ.pngを選択します。

移動ツールで下に持ってきます。
拡大・縮小を選択し、ロゴを少し小さくします。
※commandキー押しながら

テキストで、以下のようなアクセス情報を記載します。
TEL:000-000-0000
〒000-0000 福岡市〇〇ビル1F
http://xxxxxxx.com

最後にファイル→レイヤーとして開くから
地図.pngを選択し、配置します。

以上、イタリアンレストランのオープンちらしの完成です!

5.まとめ

以上、GIMPでチラシを作る方法を紹介しました。
さすがに、イラレに比べると色々手間がかかり大変ですが、GIMPでもチラシを作ることができました。
少しでも参考になれば幸いです。

それでは!

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コメント

  • 素晴らしい記事でした
    アドビまではいらない、だけどジャストのラベルマイティでは大判の印刷発注ができないというレベルの私には探していたメソッドそのものでした
    一言お礼を言いたくコメントを残しました、ありがとうございます

  • コメントありがとうございます!
    お役に立てたようで嬉しく思います。
    今後も何か皆さんのお役にたちそうな記事を上げていこうと思います。
    よろしくお願いいたします。

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