【重要】印刷物の画像解像度について
こんにちは、koheiです。
今日は、画像解像度の話をします。
イラレでチラシやポスターなどを制作する時、写真画像などを配置することもあると思いますが、皆さん画像の解像度は意識していますか?
適正解像度でないと、印刷した時に画像が荒かったりと、失敗につながりますので、適正解像度をしっかり意識しましょう。
画像解像度とは?
画像のきめ細やかさを画像解像度といいます。1インチ(2.54cm)あたりにいくつピクセルが並ぶかを
この画像解像度が高いほど、決めの細かい画像になりますが、ファイルサイズは大きくなります。
デジカメで撮影した画像は、通常72ppiの解像度が設定されています。
スクリーン線数と解像度の関係
あまり馴染みがないと思いますが、印刷物には、スクリーン線数という印刷物の精度をあらわす単位があります。
印刷物は、細かい網点によって濃淡を表します。この網点の細かさを
スクリーン線数が大きくなるほど、細やかな描写ができます。ただし、大きくしすぎるとインクのにじみで画像が潰れたりします。
どのぐらいの線数にすればいいかは、以下のように紙質によって変わります。
線数 | 用途 | 用紙の種類 |
85線 | 新聞・週刊誌のモニクロページ | 新聞用紙・更紙 |
100線/133線 | 書籍・雑誌のモニクロページ | 上質紙 |
150線 | 書籍・雑誌のカラーページ | コート紙・微塗工紙 |
175線 | 書籍・雑誌のモニクロページ | コート紙・微塗工紙・アート紙 |
200線〜 | 高級美術書・写真集 | アート紙 |
では、印刷物にデジタル画像データを載せる場合、どのぐらいの解像度があれば、十分な画質が得られるでしょうか?
一般に解像度は、この
適正解像度=スクリーン線数×2
上記の表にあるように、一般的なカラー印刷では、スクリーン線数は、175線となります。
従って、画像の解像度は、175線×2=350ppiの解像度があれば、十分な画質が得られます。
結論:カラー印刷の場合、等倍で
画像解像度を確認する方法
では、実際に印刷物に使おうとしている画像データが適正解像度を満たしているかどうかを確認する方法を説明します。
PhoshopやGIMPを使えば、簡単に画像解像度の確認が行えます。
Photoshopで画像解像度を調べる
Photoshopから画像を開き、メニューの「イメージ」→「画像解像度」を選択します。
以下のような画像解像度の画面が開きます。
現在の解像度は、「72ppi」が設定されています。
画像解像度画面の「再サンプル」というチェックを外します。
この画像は、以下のように解像度72ppiで、サイズは、182.88cm×121.92cmということが分かります。
しかし、元の画像に十分なサイズや解像度がないとピクセル数を増やしても画質は良くなりませんのでご注意ください。
次に、解像度の設定を350ppiに変更します。
すると、画像の幅と高さの数値が自動的に変化します。
解像度を350ppiにすると、サイズは、37.62cm×25.08cmになります。
纏めると、カラー印刷に適した解像度350ppiに設定すると、この画像は、37.62cm×25.08cmのサイズまでなら十分な画質で印刷されることが分かります。
例えば、横向きのA4サイズ(29.7cm×21.0cm)にこの画像を配置しても解像度を満たしており、画質は問題ないということが分かります。
但し、ポスターなどのA2サイズ(59.4cm×42.0cm)では、350ppiのサイズ(37.62cm×25.08cm)を超えてしまい、画像が劣化することが予想されます。
GIMPで画像解像度を調べる
GIMPでも画像解像度を確認できます。
GIMPから画像を開き、「画像」→「印刷サイズ」を選択します。
以下のような画像印刷解像度の設定画面が開きます。
先ほどのPhotoshopと同じく、解像度を350ppiに変更します。
水平解像度、垂直解像度を350に設定します。
すると、印刷サイズの幅と高さの数値が自動で変わります。
まとめ
さて、今日は印刷物の画像解像度について説明しました。
色々書きましたが、纏めると、
・画像解像度は、PhotoshopやGIMPで確認、設定ができる。
です。
みなさん、印刷物をデザインするときは、画像の解像度を意識してみてください!
それでは!!
スポンサーリンク